今はビリヤードを皆さんに伝える立場でありますが、いまだに教えられることも多いのがビリヤード。
教えられてる時も教える時もそうですがそうですがビリヤードって結構“点”で教えてもらう事が多い気がします。
例えば直線上の押し球、引き球、センターショット。
もちろんこれらも大事だし大切な技術であります。
でもビリヤードを大きく見れば“点”でしかありません。
それがどんな時に使われるのか、どんな場面で必要なのか、どの角度の時にどんな動きをするのか、この時点では本人にはわかりません。
これが“線”だと思います。
“点”とは一つの技術、“線”は流れの中での“点”の使い方だと思います。
私は常にこの融合を考えています。
“点”は点で教え、それが馴染んできたら“線”と交えて“点”と“線”融合させて考える機会を作る。
答えを教えるのではなく、自分で“点”と“線”の意味を考えてもらい前に進んでいく。
この“点”と“線”の関係はビリヤードをする上で非常に大事になってきます。
例えばワンショットのクオリティは高いのにマスワリ率が低いですとか、ワンショットのクオリティは低いのですが取り切り率が高いとか、見ていると気が付きます。
“点”すなわちワンショットワンショットのクオリティを磨くのはとても大事な事ですがそれを生かすには“線”、すなわち流れの中での使い方がわからないと生きません。
では“点”と“線”はどうすれば融合でき磨けるのか。
“点”はワンショットですので練習です。
私がよく言う“パッケージ練習”です。
入れる前提のもと、角度を変えたり撞点を変えたり力加減を調整してどの角度をどの撞点で撞けばどうなるのかです。
この練習はパターンこそありますがほぼ無限にあります。
その一つ一つを頭で考え理論を持って体を動かし視野的にも感覚的にも磨きをかけることで沢山の球を覚えます。
もちろん時間はかかりますし一つ一つの積み重ねです。
次に“線”です。
ワンショットで養われた自分の技術を流れの中でのどう生かすかは流れの中でしか磨かれません。
効果的な練習はゲームをする事です。
“ゲーム練習”です。
色々なパターンや色々な球の使い所の流れはゲームの中で生まれます。
一人でいる時はワンショット練習やパターン練習をした後にゲーム練習をします。
その中で失敗する事も沢山あると思います。
一人練習の時はその失敗した球や失敗した配置を何度でも練習出来ます。
その場で練習してもヨシ、それを課題にし何度もその球だけを練習するもヨシ、とにかく自分のイメージと実際の球が一致するように頭を使い考え自分に教え込み完成に導くような練習をする。
“点”で覚えた事を“線”に生かす練習です。
相撞きの時も同じようにワンショットと流れでの使い道を考えながら相撞きをして失敗した球は記憶しまた後に練習、練習です。
練習をすればその場面に来た時にその練習で何を考えていたのか何に注意してたのかが思い出されます。
ただ何も考えないでばかばか撞いてても覚えれない事です。
何かを考えて練習する意味はその時が来たら思い出せるという事。
自分の成功確率が少しでも上がります。
私がここで言う“点”と“線”の関係性、皆さんはどう思いますか?
“点”と“線”のバランスを1〜10で表してみます。
点=8〜10
線=8〜10
これトーナメントプロレベル。
点=6〜8
線=6〜8
A〜SAレベル。
ここから下はいろいろなバラランスがあると思います。
例えば
点=7
線=2
のB級とか
点=5
線=7
のB級。
点=6
線=2
のC級ですとか
点=3
線=6
のC級だったり。
このバランスが極端になると不安定要素が多いプレイヤーになったりならなかったり。
何級であれこのバランスがとれていればどのステージでもある意味の安定が見込めます。
ビリヤードはこの“点”と“線”の意味を理解し“入れ力”と“ポジショニング”をバランス良く磨く事が密度の濃い骨太なビリヤードに繋がるのではないかと私は思います。
自分は入れが生命線だと思ってる人はポジショニングの練習を、自分はポジショニングにこだわるのなら入れる練習をすれば後々バランスが整っていくと思います。
あなたの生命線はどちらですか?
どのバランスのタイプですか?
もし今回の記事を読んで興味が湧きましたら自分を計ってみてください。
そして足りないところ補うようにビリヤードに取り組んでみてください。
私自身も教える時、バランスが良くなるようにつとめたいと思います。
今回もブログを読んでいただきありがとうございました。
下のバナーをクリックしていただければ順位が上がります!
よろしくお願いします!
コメントをお書きください